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コア・サテライト戦略とは?ポートフォリオの理想的な配分比率は?

フィデリティ証券

この記事のポイント

  • コア・サテライト戦略とはポートフォリオを「守り」と「攻め」に分ける運用方法
  • 理想的なポートフォリオはコアが運用資産全体の7割、サテライトは残りの3割
  • ただし、組み入れるアセットクラス、配分比率は年齢や運用目的、リスク許容度などによって変わる

コア・サテライト戦略とは、ポートフォリオ(運用資産)を守りのコア(中核)と攻めのサテライト(衛星)に分けて管理する運用方法です。一般的に、コアの部分はリスクを抑え長期的に安定したリターンを得られるアセットクラス(資産クラス)で運用します。サテライトではコアよりも高いリターンが狙える可能性があるアセットクラスに投資します。

それでは、どういったアセットクラスをポートフォリオに組み入れ、コア・サテライトはそれぞれどのような配分比率で運用すれば良いのでしょうか?具体例をご紹介します。

コア・サテライト戦略とは?

コア・サテライト戦略とは、ポートフォリオを相対的にリスクが低いコアの部分とリスクが高いサテライトの部分に分けて管理する運用方法です。コアがポートフォリオの中心となりますが、サテライトとして保有すべき高リスクのアセットクラスをコアに据えた場合、ポートフォリオ全体のリスクが大きくなり、大きな損失につながるかもしれません。

老後に向けた資産づくりが目標であれば、長期的に安定したリターンを積み重ねることが大切です。リスクを取りすぎたり、減らしすぎたりしないようコア・サテライトを上手に組み合わせ、リスクとリターンを適切にコントロールすることが大切です。

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コア・サテライト戦略のイメージ、フィデリティ証券が作成

コア・サテライト戦略を取り入れたポートフォリオの理想的な配分割合は?

コア・サテライト戦略を取り入れてポートフォリオをつくる場合、一般的にはコアに運用資産全体の7割、サテライトに残りの3割を配分するのが理想的だとされています。

ただし、7:3という割合はあくまで目安です。明確なルールはなく年齢や投資経験、資産運用の目的などによって変わります。積極的にリスクを取れる若年層であっても、投資初心者であれば「コアの部分だけでリスクを抑えた運用をする」という判断も間違いではありません。

コア・サテライトそれぞれに位置付けるアセットクラスも、取りたい(取るべき)リスクの大きさによって異なります。金融資産の取り崩し期にある高齢者がコアに据えるアセットクラスとしては、バランスファンドや世界の株式に投資するインデックスファンドなどよりも、相対的にリスクが低い日本国債などが適しているかもしれません。

コア・サテライト戦略での具体的なポートフォリオの3つの例

コア・サテライト戦略の正解は1つではありませんが、配分割合や組み入れるアセットクラスについて、取れるリスクの度合い(リスク許容度)で分けた3つのパターンを具体例としてご紹介します。

  コア(守り) サテライト(攻め)
保守的 日本国債など債券中心 株式や不動産(REIT)を対象としたインデックスファンド、アクティブファンド、株式、REITなど
バランス バランスファンド アクティブファンド、株式、REITなど
積極的 世界株式のインデックスファンド アクティブファンド、株式、REITなど
配分割合 70~100% 0~30%

コア・サテライト戦略でのアセットクラスの組み合わせ例、フィデリティ証券が作成

1.保守的な戦略

保守的な戦略とは、3つのパターンのうち最もリスクを抑えた戦略です。一般的にローリスク・ローリターンと言われる日本国債などをコアに据えたポートフォリオを構成します。

一方でサテライトでは、債券と比べて高いリターンが期待できるアセットクラスに投資し、ポートフォリオの期待リターンを高めます。株式や不動産投資信託(REIT、リート)、あるいはそれらを投資対象としたインデックスファンド、アクティブファンドなどが想定されます。

コアを低リスク資産としているため、ポートフォリオに大きな含み損を抱えるリスクは相対的に小さいと考えられます。定年退職後など、より安定的な運用が求められる場合を想定したパターンです。

2.バランス型の戦略

ほどよくリスクを取る戦略です。ポートフォリオのコアの部分には、株式、債券、REITなどに分散投資して比較的リスクが抑えられたバランスファンドを組み入れます。サテライトの部分ではアクティブファンドなど、よりリスクの高いファンド、株式の個別銘柄などを運用します。

魅力的なアクティブファンドや個別銘柄を自分で探すのは資産運用の面白さでもあります。ただし、コアに据えてしまうとリスクが大きすぎる可能性があります。サテライトとして、ポートフォリオの一定割合(目安としては高くても全体の30%程度)までとするなど、リスクをしっかりと管理しましょう。

3.積極型の戦略

高いリターンを目指したい人にとっては、積極型の戦略が向いているかもしれません。コアとなるアセットクラスは、世界の株式に分散投資するインデックスファンドなどが想定されます。このファンドは特定の地域にしぼった株式ファンドや株式の個別銘柄などと比べリスクは抑えられるものの、バランスファンドと比べてリスクは高いです。

そのため、コア・サテライトとも相対的にリスクが高いアセットクラスとなり、ポートフォリオの値動きが大きくなる可能性があります。大きな含み損を抱えても耐えられるよう、差し迫ったライフイベントや"万が一"に備える予備資金などはきちんと確保した上で運用しましょう。

まとめ

低金利環境の中にあって、預貯金で得られる利息(リターン)は決して多くありません。「人生100年時代」の到来も相まって、「貯蓄から投資へ」の動きは今後も続くでしょう。しかし、せっかく貯めたお金が使いたい時に大きく目減りしてしまっているようでは、資産運用をしている意味がなくなってしまいます。

そうした事態を避けるためには、想定する運用期間とそれに合わせてリスク管理を徹底することが求められます。年齢や資産運用の目的などによってコア・サテライト戦略のあり方は大きく変わるだけに、ぜひ自分の考え方に合ったコア・サテライト戦略を考え、実践してみてください。

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