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モノ消費とコト消費、どちらが幸せ?

フィデリティ証券

この記事のポイント

  • モノ消費とコト消費では幸せの感じ方が違う
  • ほかと「比べられない」コト消費の幸せは長続きする
  • 日常に潜むラテ・マネーに注意

「モノ消費からコト消費へ」――。モノを持つためにお金を使う「モノ消費」ではなく、何かの体験のためにお金を使う「コト消費」を重視する人が増えています。幸せの感じ方の違いが背景にあり、学術的な研究も進んでいます。モノ消費とコト消費で得られる幸せがどう違うのか、詳しくご説明します。

比べられる幸せと、比べられない幸せ

モノ消費とコト消費の大きな違いは、お金を使って得られる幸せが「ほかと比べられるか、比べられないか」です。

たとえば憧れの高級車をやっとの思いで買い、幸せでいっぱいだったとします。ある日、より新しいモデル、より高いグレードのクルマに乗っている友人を見かけたら、どう感じるでしょうか。そのクルマが欲しくならない、とは言い切れないはずです。

一方で、大切な人とドライブして楽しく過ごす、という体験はどうでしょう。その人と一緒に過ごせることがうれしく、いつまでも心が満ち足りていて、クルマのスペックなどは気にならないのではないでしょうか。

幸せなお金の使い方という点では、クルマのように比べられる「モノ」にお金を使うモノ消費と、大切な人とドライブに行くなどほかと比べられない「体験」にお金を使うコト消費では、幸せの感じ方、幸せの続き方が大きく違うのです。

地位財と非地位財

お金と幸せに関する研究はどんどん進んでいます。経済学者で米国コーネル大学教授のロバート・フランク氏は、ほかとの比較で満足感が得られる財(モノ)を「地位財」、まわりと比較しなくても満足感が得られる財(コト、経験)を「非地位財」と定義しました。地位財はお金そのもの、社会的地位、モノ(クルマなど)が該当します。非地位財は健康、自主性、自由、愛情などです。大きな違いは、地位財での幸せは長続きしない一方、非地位財による幸せは長続きする、ということです。

出所:イデア・ストーリー 第49回:「幸福学」研究の第一人者!「長続きする幸せ」と「長続きしない幸せ」

モノ消費はクルマだけではない!日常生活に潜むラテ・マネーとは?

モノ消費はクルマのような高い買い物ばかりではありません。「ラテ・マネー」と呼ばれる支出もその1つです。ラテ・マネーとは「よく考えもしないでつまらないものに使ってしまう小さな支出」を指します。米国の資産アドバイザー、デヴィッド・バック氏が著書の中で使った言葉です。

出勤前にコーヒーショップでカフェラテを買う習慣はありませんか?1杯だけなら大きな金額にならないため、つい習慣化しがちです。しかし、出勤前に必ず飲むのであれば1杯400円のカフェラテに費やすお金は、1年間で9万6000円(400円×月20日×12カ月)になります。ホッと一息、という一瞬の幸せを得るために、毎年10万円近いお金を使っているのです。

毎年10万円をカフェラテに使うか、将来の備えにまわすか

毎日のカフェラテがないと元気が出ないなら話は別ですが、こだわりがないのであれば見直す余地があるかもしれません。マイボトルを持参すれば節約につながり、もっと幸せが得られるコト消費に使ったり、貯蓄にまわして将来に備えたりすることもできます。

日常生活にはさまざまな「ラテ・マネー」が潜んでいます。コンビニエンスストアや自動販売機で買うペットボトル、タバコなどです。雨が降るたびに買うビニール傘、ATMの時間外手数料などもラテ・マネーと言えます。1回あたりの出費は少額でも、積み重ねると大きな出費になります。

まとめ

モノ消費で何か気を付けるべきお金の使い方は見つかったでしょうか。物質的な豊かさで得られる幸せは必ずしも長続きしません。習慣化すれば、一瞬の幸せすらも感じにくくなってしまいます。日頃のお金の使い方を見直し、幸せが長続きするようなお金の使い方を実践してください。

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