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家計管理で意識したい「50/10/5」の法則

フィデリティ証券

この記事のポイント

  • 保険料、教育費など必要不可欠の支出は手取り収入の50%以内に抑える
  • 老後に備える貯蓄は手取りの10%以上。NISAなども積極的に活用する
  • 手取りの5%は想定外の出費に備える。別口座で管理するのも手

毎月の給料からいろいろな支払いを済ませ、さらに貯蓄に回すお金もしっかり確保するのは、決して簡単ではありません。そこで、どんなモノ・コトにいくら使える(使うべき)なのかイメージしやすいよう、3つの数字を使った法則をご紹介します。

それは「50/10/5の法則」です。目安として給料などの収入(手取り)の「50%」以内を必要不可欠な支出に、「10%」以上を老後資金の準備に、「5%」を想定外の出費に備える短期的な貯蓄にそれぞれ回すという考え方です。くわしくご説明します。

必要不可欠な支出は手取り収入の50%以内に抑えよう

住居費や食費、被服費など衣食住に関わる支出は、欠かせません。クルマを持っていれば自動車保険料、子どもがいれば教育費なども必要です。生活をする上で必要不可欠な支出はたくさんあります。こうした支出は毎月の手取り収入の50%以内に収まるよう心がけましょう。

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必要不可欠な支出の例、フィデリティ証券が作成

これらは、工夫すれば節約できます。食料品はタイムセールを利用する、お弁当を職場に持っていく、省エネ家電に買い替える、クルマを売ってカーシェアサービスを利用するなど、パッと思いつく人も多いでしょう。少しでも節約できそうなものがあれば、ぜひ挑戦してください。

老後に備える貯蓄は10%以上を目指そう

公的年金だけでは老後の生活に必要なお金を賄いきれない可能性があります。老後に備えた資金づくりはとても大切で、手取りの10%を目安に積み立てることを目指しましょう。もちろん、この割合は目標であり、すぐに達成しなくても構いません。生活に支障が出ない範囲で始め、少しずつ増やしていっても良いでしょう。

勤務先が制度として導入していれば、確定拠出年金の掛け金を自身も拠出する、財形年金制度に加入する、といった手段もあります。NISAやiDeCo(イデコ)といった税制メリットが大きい仕組みを利用して積み立てることも検討してみましょう。

想定外の出費で慌てないよう手取りの5%は別口座で管理しよう

日常生活では、ささいなトラブルで支払いがかさむことも少なくありません。帰省や旅行、冠婚葬祭費用などまとまった金額になりかねないイベントもあります。手取り収入の5%はこうした出費に備え、貯めておきましょう。

つい使ってしまわないよう、日ごろからお金を出し入れしている銀行口座とは別の専用口座をつくると良いでしょう。給料が振り込まれるタイミングで自動的に送金するなど強制的に貯める習慣を身に付けておくと、もしもの時に役立ちます。

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手取り収入の配分の目安、フィデリティ証券が作成

まとめ

世の中には、お金をもっと細かく分けて管理するよう説くハウツー本もあるかもしれません。しかし、そこまで細かく管理する必要はありません。「必要不可欠な支出」「老後に備える貯蓄」「想定外の出費に充てる貯蓄」と大まかに3つほどのカテゴリーで分け、配分の目安を知っておくだけで、お金をコントロールしやすくなるはずです。それができれば、毎日の生活にも安心感が生まれるでしょう。

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