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2022年の世界経済見通し 金融専門家によるマーケット展望

金利の動向に注目が集まっている中、どのセクターやエリアに投資妙味があり、平均を上回るリターンを生む投資機会はどのようなテーマやトレンドになるのでしょうか。2022年上半期の見通しを運用会社8社の金融専門家にヒアリングした結果をご紹介します。グローバル金融市場を牽引するであろうと考えるトピックスと展望をどうぞご参考ください。
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フィデリティ投信

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2022年、相対的に魅力度の高い資産は「世界株式」「USリート」「コモディティ」と考えます。

<株価>2022年6月末までの想定

  安値 ~ 高値
TOPIX 1,900 ~ 2,200
日経平均株価 28,000 ~ 32,000
S&P500 4,300 ~ 4,800
香港ハンセン指数 22,000 ~ 27,000

<為替> 2022年6月末までの想定

  安値 ~ 高値
米ドル/円 110 ~ 115
ユーロ/円 123 ~ 130
ポンド/円 148 ~ 156
豪ドル/円 80 ~ 85

2022年上半期 金融市場の天気図

大和アセットマネジメント

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相対的には2021年と同様にリスク資産が選好されやすいと考えます。米国は恐らく利上げサイクルに入りますが、すでに市場の織り込みは十分進んでいるため、利上げが実施されても影響は限定的と思われます。ただし、インフレと景気両方の安定のためには利上げペースの微妙な調整が必要となる可能性があるため、一時的に市場がオーバー・キル(引き締め過ぎ)やビハインド・ザ・カーブ(対応が後手に回る)への懸念を高めるような局面が生じるリスクはあるかもしれません。リスク資産の中では、2021年に相対的な出遅れ感が強かった日本株の魅力が高まる可能性があると考えています。日本株は2021年春から夏にかけて、欧米対比で新型コロナウイルスの感染が急増したことやワクチン接種が遅れたことなどでパフォーマンスが冴えませんでしたが、それらは既に解消した一方、相対的な割安感は残存したままと思われます。また、日本株同様、2021年はコロナの感染状況悪化で低調だった新興国株も、アジア新興国を中心に2022年はキャッチアップが期待できると想定しています。なお、テーマ的には気候変動問題とウィズコロナを背景に、脱炭素関連やテクノロジー関連が注目されやすいと考えられます。

<株価>2022年6月末までの想定

  安値 ~ 高値
TOPIX 1,900 ~ 2,150
日経平均株価 27,500 ~ 31,000
S&P500 4,500 ~ 4,850
香港ハンセン指数 22,000 ~ 26,000

<為替> 2022年6月末までの想定

  安値 ~ 高値
米ドル/円 111 ~ 116
ユーロ/円 126 ~ 132
ポンド/円 148 ~ 156
豪ドル/円 79 ~ 85

2022年上半期 金融市場の天気図

日興アセットマネジメント

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相対的に魅力度の高いアセットクラスは「米国株式」と「J-REIT」であると考えます。

<株価>2022年6月末までの想定

  安値 ~ 高値
日経平均株価 28,000 ~ 35,000
S&P500 4,350 ~ 5,050
香港ハンセン指数 22,000 ~ 26,000

<為替> 2022年6月末までの想定

  安値 ~ 高値
米ドル/円 106 ~ 126
ユーロ/円 120 ~ 134

2022年上半期 金融市場の天気図

アライアンス・バーンスタイン

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コロナの終息がまだみえず、供給制約が続くことで、コストプッシュなインフレが継続すると、新興国は利上げ継続、先進国も金融緩和を縮小せざるを得ず、全体的にリスク資産は売り優勢(原資産の利益成長は続くもののバリュエーションの低下)となりがち。コロナ禍からの急速な回復ペースは鈍化するため、イールドカーブはフラット化、金利上昇懸念は限定的と思われるが、インフレ台頭で名目金利はやや上昇となる可能性。コロナ継続、地政学リスクなどで警戒モードが高まるものの、総需要が減退するわけではなく、大幅な景気後退は避けられよう。しかし、リスク資産の上値は重く、全体としては下振れ圧力が上回る状況が続こうか。また、ポストコロナに向けて社会の変化を予測すると、既存の投資戦略の再考が必要となろうか。例えば、ポストコロナでの働き方の変化で、オフィスなどの需要は大きく変わる可能性があろう。また、金利の上昇に備えれば、金利負担の大きい負債比率の高い発行体への投資は控えるべきか。さらには、利益成長がもっとも期待できるセクターなどに絞って投資するこれまでの戦略を見直し、安全保障を加味したうえで、地域、国を限定して、消費者にさまざまな分野から高付加価値な財・サービスを提供する企業に分散投資することが肝要か。そうした中、財務体質が強固な企業、イノベーティブで且つ米国内の売上比率が高い米企業(地政学リスクも高まるため国や地域をまたぐ企業を避ける)などを選好すべきか。弊社では、投資ユニバースは引き続きグローバルにみていくが、投資先はローカルに丁寧に分析していき、持続的に環境的、社会的、経済的に成長を遂げる企業に資金を託していく所存である。

<株価>2022年6月末までの想定

  安値 ~ 高値
TOPIX 1,800 ~ 2,300
日経平均株価 25,000 ~ 30,000
S&P500 4,200 ~ 5,000
香港ハンセン指数 22,000 ~ 26,000

<為替> 2021年6月末までの想定

  安値 ~ 高値
米ドル/円 105 ~ 114
ユーロ/円 120 ~ 130
ポンド/円 135 ~ 150
豪ドル/円 75 ~ 85

2022年上半期 金融市場の天気図

三菱UFJ国際投信

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株式市場には強気見通しを維持。年前半は米金融政策、年後半は米中間選挙への不透明感がリスク要因だが、ワクチン普及による世界的な経済再開の流れは不変でありリスク選好相場を下支えるとみる。春の全人代を経て中国景気の底打ち、世界的な供給体制改善が鮮明になれば、米国に比べ出遅れ感のあった日欧や新興国市場の巻き返しにも期待。

<株価>2022年6月末までの想定

  安値 ~ 高値
TOPIX 1,880 ~ 2,180
日経平均株価 28,000 ~ 31,500
S&P500 4,550 ~ 4,950
香港ハンセン指数 21,500 ~ 25,000

<為替> 2022年6月末までの想定

  安値 ~ 高値
米ドル/円 111 ~ 118
ユーロ/円 125 ~ 135
ポンド/円 147 ~ 157
豪ドル/円 79 ~ 86

2022年上半期 金融市場の天気図

アセットマネジメントOne

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日本株(マーケットが正常化に向かう過程でグローバルな出遅れ株物色が全体を底上げ)が2022年は有望と考えます。

<株価>2022年6月末までの想定

  安値 ~ 高値
TOPIX 1,870 ~ 2,290
日経平均株価 27,000 ~ 33,000
S&P500 4,300 ~ 5,000
香港ハンセン指数 21,500 ~ 26,000

<為替> 2022年6月末までの想定

  安値 ~ 高値
米ドル/円 107 ~ 117
ユーロ/円 125 ~ 135

2022年上半期 金融市場の天気図

三井住友DSアセットマネジメント

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相対的に魅力度の高い資産は米国株と日本株。米国について、物価の高止まりは2022年後半には落ち着く見通しで、景気腰折れとなるような利上げペースは回避されるとみている。そのため、米国株は上昇基調を維持し、日本株も連れ高となって相対的な出遅れ感が修正される公算が大きいと考えている。なお、オミクロン株は感染拡大が見込まれるものの、重症化が抑制されて主要国経済への影響は限定的となり、供給制約の問題も2022年半ばにかけて正常化に向かうと想定している。

<株価>2022年6月末までの想定

  安値 ~ 高値
TOPIX 1,910 ~ 2,370
日経平均株価 27,300 ~ 34,100
S&P500 4,350 ~ 5,100
香港ハンセン指数 25,000 ~ 29,000

<為替> 2022年6月末までの想定

  安値 ~ 高値
米ドル/円 111 ~ 122
ユーロ/円 122 ~ 145
ポンド/円 144 ~ 166
豪ドル/円 74 ~ 96

2022年上半期 金融市場の天気図

ニッセイアセットマネジメント

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株式市場は、米国株、欧州株、日本株の順に魅力度が高いと考えます。

<株価>2022年6月末までの想定

  安値 ~ 高値
TOPIX 1,900 ~ 2,200
日経平均株価 28,700 ~ 31,700
S&P500 4,400 ~ 5,000
香港ハンセン指数 24,700 ~ 27,300

<為替> 2022年6月末までの想定

  安値 ~ 高値
米ドル/円 109.50 ~ 121
ユーロ/円 121.50 ~ 134
ポンド/円 143.50 ~ 159

2022年上半期 金融市場の天気図

掲載の情報は執筆者が執筆時点(2021年12月上旬)の経済その他の状況ならびに見解を踏まえて作成したものです。また、情報提供を目的としたものであり、お客様の特定の投資方針や相場観等を推奨するものではありません。執筆時点の信頼できると思われる情報に基づいて執筆者が作成しておりますが、情報の正確性、完全性が保証されているものではありません。ご投資にあたっては、お客様ご自身の責任と判断で行っていただきますようお願いいたします。

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