ClubFidelity クォータリー・ニュース October 2011 Quarterly News

掲示板|2011年9月12日(月)より、フィデリティのロゴが新しくなりました

新しいロゴではFidelityの「F」に世界の通貨の単位に使われる2本線を組み合わせています。世界の主要通貨が経済の基盤であるように、フィデリティが資産運用における世界の基盤、グローバル・リーダーでありたい、という意思が新しいロゴに込められています。フィデリティ―――――あなたと資産運用のあいだに。今後ともフィデリティをよろしくお願いいたします。

  • 特集(1)変動が激しい相場環境下でこそ知っておきたい「運用のヒント」とは?
  • 特集(2)しっかり理解しよう!投資信託の「収益」と「手数料」

今回の特集1では、相場が大きく変動している時にこそ知っておきたい運用への心構えやヒントについて取り上げます。

特集(1)変動が激しい相場環境下でこそ知っておきたい「運用のヒント」とは?

欧州債務問題や米国の景気後退懸念などに端を発する世界経済の先行き不安、そして急激な円高の進行により、いまマーケット環境が悪化しています。保有ファンドの基準価額が乱高下し、不安を感じている受益者の方々も少なくないでしょう。いま個人投資家は何を考え、どう運用と向き合えば良いのでしょうか。特集1では、こんな時こそ改めて確認したい投資の心構えや運用のヒントについて取り上げます。

PART1:評価損を抱えてどうしたか?「投資家アンケート」の結果から

約7割が評価損を抱えている現状 継続投資の意向持つ投資家も約7割

投資で重要な点は売り時だといわれます。特に投資対象の価格が下がっている場合には、もう売っていいのか、まだ待つべきなのか決めかねることが多いものです。皆さんは、いかがでしょう。

ここでフィデリティ退職・投資教育研究所が2011年2月に実施したアンケートの結果をご紹介しましょう。アンケートの対象者は60歳から65歳の退職金を受け取った8018人で、この方々に退職金の運用状況について伺いました。その中で聞いた「2010年12月末での損益状況」と「今後の投資態度」を紹介したのが図表1です。退職金を受け取った8018人のうち退職金で投資をした人は37.3%に当たる2990人でした。このうち2010年12月末の時点で、「評価益が出たか、または変わらない水準だった」人は854名、「評価損が出た」人は2037名です。7割近い人が評価損を抱えていることになりましたが、注目したいのはそうした評価損を抱えた人の「今後の投資態度」です。

34.3%と最も比率が高かったのが「中長期の視点で運用しており保有を継続する」との回答でした。長期投資を標榜して一時的な評価損を乗り越える投資態度が伺えます。それとほぼ同比率の34.0%であったのが「マイナスを確定したくないので保有を継続する」という方針です。「マイナスを確定したくない」という動機は、必ずしも合理的ではありませんが、まずは投資を継続するという態度は長期投資という観点では重要です。この両者を合わせると約7割の方が継続投資を図っていることがわかります。

図表1:退職金による投資の評価損益の状況と今後の投資意向
2010年12月末の評価損益の状況

どうする?売却のルールとタイミング 十分な投資期間の確保が重要

それでは売却のルールはどうしたらいいでしょうか。一つは資金が必要になったら躊躇無く売却する方法で、もう一つは定期的に引き出す(=売却する)方法です。いずれも投資対象の価格をあまり考慮しない点が共通で、また投資の目的がしっかりしていることが大前提になります。そしてもう一つ、十分な投資期間を持って臨んだ結果として売却を行うことも隠れた原則です。

投資の目的は、住宅購入の頭金、子供の教育費、老後の資産などさまざまでしょう。住宅購入や教育費などまとまった資金の用意が必要な場合には、それが必要になったときに、躊躇無く売却し資金を引き出すことが大切です。もちろんそのときには少なくとも儲けがあって欲しいですから、そのための十分な投資期間があることが前提です。

老後資金のように定期的に資金が必要になる場合には、価格に関係なく定期的に引き出すルールを定めるといいでしょう。
この場合にも、長期投資を続けたあとでの引き出しであること、また引き出し自体も時間をかけて行うことが大切です。

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PART2:コントラリアン(逆張り)の考え方

株価が10%以上下がった翌年は平均約20%上昇する!?

株価が下落基調にある際は、何年も連続して株価は下がるものだと感じている方も多いかもしれません。意外に思われるかもしれませんが、1970年から2010年までの41年間で、世界株(MSCIワールド(配当込み・米ドルベース))の年次騰落率推移を見ると、下落相場は10回で前年よりも10%以上下落したのは7回(1973年、1974年、1990年、2000年、2001年、2002年、2008年)です。2年連続で下落したのは1回(1973-1974年)、3年連続で下落したのは1回(2000-2002年)しかありません(図表2)

反対にこの期間における上昇相場は31回で、このうち10%以上上昇した年は27回もありました。上昇年と下落年の平均騰落率を取ってみると、上昇年は年平均19.9%の上昇、下落年は年平均15.5%の下落となっています。

では、株価が下落した年の翌年はどうなっているのでしょう。20%以上暴落したのは過去に2回(1974年、2008年)ありますが、それぞれの翌年の騰落率は、それぞれ+34.5%(1975年)、+30.8%となります。前年を起点とすると、実にその上昇率は優に50%を超えるものになっています。

図表2:1970~2010年の世界株の年次騰落率
1970~2010年の世界株の年次騰落率

不安定な相場環境こそ絶好の投資のチャンスともいえる

このように大暴落後は株価は大きく反騰しますが、いま気になるのは、株価が10%程度調整した弱含み状況でどのくらい株価が戻るのか、ということではないでしょうか。と言うのも、中途半端に株価が下落し、今後の見通しがはっきりしない状況では、投資家はなかなか投資判断がしづらいものです。この41年間で、前年よりも下落が10%以内にとどまる“ミニ・クラッシュ”は3回あります。この3回のそれぞれの翌年から、次に下落するまでの期間の平均上昇率を計算すると年率+18.7%になります。イメージとは異なり、大暴落後もミニ・クラッシュ後も下落後の相場は予想以上に復調していることがわかります。

2011年の前半は株価が好調に推移しました。しかしながら、後半に入り、欧州の財政問題の深刻化、米国債の格下げなど、足元は不安定になってきています。

執筆時点(9/8)での世界株の騰落率は、年初来6.5%下落し(MSCIワールド(配当込み・米ドルベース)9月7日まで)、一見すれば、再び調整局面入りかとも考えられます。ただし、相場の下落が10%までに収まった年の翌年には、騰落率は全てプラスに転じているのも事実。

過去のパターンが今後も続くという保証はありませんが、多少の調整局面に入り、投資家心理が揺れ動く現在の相場環境は、実は絶好の投資チャンスなのかもしれません。

コラム 「コントラリアン(逆張り)の達人」

投資で成功するには“逆張り”の発想が大事だと言われています。近年、イギリスで最も優れた運用実績を残したポートフォリオ・マネージャーとして知られるアントニー・ボルトン(写真)は、まさに逆張りのエキスパート。彼は27年にわたって『フィデリティ・スペシャル・シチュエーション・ファンド』*の運用を担当し、年率で約20%の運用実績をあげました。
その成功の極意は多勢の意見に惑わされることなく、投資価値を見極めたことにあります。なぜ、それができるのか。それは徹底した調査に裏づけられた確信、周囲に影響されない強い意志が、ボルトンにはあったからです。
誰もが彼と同じようなパフォーマンスを上げられるわけではありませんが、市場に不透明感が漂う今こそ、投資方針を自ら定め、冷静に行動することが大切なのではないでしょうか。

*『フィデリティ・スペシャル・シチュエーション・ファンド』は1979年フィデリティ・インターナショナルが英国で初めて設定した投資信託。設定来27年にわたり運用を担当したアントニー・ボルトンは英国で最も有名な伝説のポートフォリオ・マネージャーとして知られる。

アントニー・ボルトン
アントニー・ボルトン
フィデリティ・インターナショナル運用部門 プレジデント
2009年からは香港に拠点を移し、「フィデリティ・チャイナ・スペシャル・シチュエーション・ファンド*」の運用にたずさわっている。
*日本での販売は行っておりません。

各ファンドのリスクや保有・解約に伴う費用等の詳細については、ファンドの目論見書をご確認ください。
ご案内の商品は、価格の変動等により損失が生じる恐れがあります。投資の判断はお客様自身の責任においてなさいますようお願いいたします。また、分配金はあくまで過去の実績であり、将来の運用成果等を保証もしくは示唆するものではありません。分配金が支払われない場合もございます。詳しくは、各ファンドの目論見書をご確認ください。

特集(2)しっかり理解しよう!投資信託の「収益」と「手数料」

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